麻生太郎財務相は20日の閣議後会見で、トランプ次期米大統領の就任演説が為替相場に与える影響について、仮にドル円相場が変動したとしても「右往左往することはない」と述べた。就任演説は日本時間21日午前2時に予定されている。

  麻生氏は、対米関係は「日本にとって最も重要な同盟関係」であり、「世界的に見ても大きな資産だ」として強化に努める考えを表明。財務長官に起用される予定のスティーブン・ムニューチン氏との会談日程は未定としながらも、「意思疎通はきちんとやっていきたい」と述べた。同時に政治経験のないトランプ氏の就任に当たって「混乱は避けて通れない」とも指摘した。

麻生財務相
麻生財務相
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg *** Local Caption *** Taro Aso

  トランプ氏は17日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、ドルが「強過ぎる」と発言。ムニューチン氏は19日の公聴会で、これについて「ドル高は短期的には貿易面で米国の能力に多少悪影響を及ぼした可能性があるという意味だったのだろう」と述べ、長期的には強いドルが重要だと話した。

  麻生氏は一連の発言について、「ムニューチン氏とトランプ氏の間で意見が違っているというふうには感じない」と発言。ムニューチン氏発言について「自国通貨が高くなるのは長期的には正しい、短期的にはいかがなものかということだと思うが、それは当たり前の話だ」と指摘した上で、「為替の乱高下が望ましくないのは確かだ」と語った。

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