ウォール街の大手米銀は、証券トレーディングで欧州のライバルに対するリードを広げている。米銀は昨年10-12月(第4四半期)に関連収入が大きく伸びたと発表したが、それ以前にグローバル市場で既に60%近いシェアを確保した。

  ブローカーディーラー上位15行が報告したトレーディング収入に基づいてブルームバーグが集計したデータによれば、JPモルガン・チェースを中心とする米銀の債券トレーディングのシェアは過去6年で10ポイント拡大し、57%に達した。株式トレーディングのシェアも56%と12 ポイント伸びた。16年については1-9月分のみが含まれる。

  英銀2位のバークレイズは、投資銀行部門のリストラに伴い債券トレーディングのシェアが過去6年で5ポイント縮小し、欧州勢で最もシェアを落とした。同行は収入よりも利益率の重視を目指すとしている。スイス最大の銀行UBSグループと同2位クレディ・スイス・グループもウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)への重点シフトに伴いシェアが縮小した。

  これに対し、米銀最大手のJPモルガンは債券トレーディングのシェアを6ポイント、シティグループは約4ポイントそれぞれ伸ばした。

  株式デリバティブ(金融派生商品)を含む株式トレーディングでは、モルガン・スタンレーがゴールドマン・サックス・グループを抜いてトップとなり、JPモルガンが3位、ドイツ銀行が4位をそれぞれ占めた。ドイツ最大の銀行であるドイツ銀は、顧客離れの報道や資本水準、利益率をめぐる不安にもかかわらず、債券トレーディングのシェアを維持する一方、株式トレーディングはシェアが拡大した。

原題:U.S. Banks’ Trading Dominance Widens as European Rivals Retreat(抜粋)

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