アジア新興市場通貨の中でここ1年最も大きく売られたフィリピン・ペソは2017年、この市場で世界的な苦境の影響を最も免れることができる通貨となりそうだ。

  ブルームバーグが外国為替アナリスト10人を対象に実施した調査によれば、過去1年で4.6%下げたフィリピン・ペソが今年、対外リスクに最も抵抗力のある通貨と見込まれている。タイ・バーツとインド・ルピーが同率2位。最後尾は中国人民元だ。

  SBI証券市場金融部の相馬勉部長は、フィリピンは中国や米国などとの対外貿易に大きく依存しておらず、外的要因はペソにそれほど影響を及ぼさないだろうと予想。トランプ次期米大統領が対中政策重視を表明していることから、中国に依存している経済が最も打撃を受ける公算が大きいと指摘した。

  調査は今月5-12日に行われ、参加者に次期米大統領が示している保護主義的な政策の影響など7つの外的要因で生じ得る脆弱(ぜいじゃく)性に関し、アジア通貨を評価するよう依頼した。

地政学リスク(影響「大」との回答の割合を赤、「中」を薄オレンジ色、「小」を緑で示した。無回答もあるため合計が一致しない場合もある)
地政学リスク(影響「大」との回答の割合を赤、「中」を薄オレンジ色、「小」を緑で示した。無回答もあるため合計が一致しない場合もある)
中国の景気減速
中国の景気減速
トランプ氏の外交政策
トランプ氏の外交政策
トランプ氏の貿易政策
トランプ氏の貿易政策

原題:Asia’s Worst EM Currency Seen Most Resilient in 2017 Survey (1)(抜粋)

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