中国の電子商取引会社アリババ・グループ・ホールディングの馬雲(ジャック・マ)会長は18日、米中間で貿易戦争になれば世界にとって大惨事を意味すると述べ、回避に向けて力の及ぶ限り何でもやる考えを示した。

  馬会長はスイスのダボスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会で、「中国と米国は決して貿易戦争をするべきではなく、今後も決して貿易戦争を起こさないと思う。私はトランプ次期大統領にしばらく時間を与えるべきだと思う。彼は心が広く、耳を傾けている」と指摘した。

  世界の二大経済大国間の貿易戦争となれば極めて深刻な影響が広がるため、馬会長は紛争を回避できるなら自社を犠牲にすることもいとわないと述べた。

  トランプ氏は米国に対して不当な優位性を持つと見なす中国やメキシコなどの国に高い関税を課すと公約。米企業には国内で雇用の維持・創出を迫るとともに、海外事業を批判して懲罰的な輸入関税をかけることも辞さない構えを見せている。実際にそうした行動に踏み切れば、他国による報復措置を招き、世界的な貿易戦争の口火を切ることになりかねない。

  馬会長は、ニューヨークでトランプ氏と今月会談した際、貿易については話し合わず、同氏が中国を為替操作国と呼んでいることや米国の雇用が中国などに奪われていると主張していることについても特に議論しなかったと説明。「米国には言論の自由があるため、彼は何でも言いたいことを言える。私はそれを尊重し、理解するが、もちろん私にも自分の意見がある」と語った。

原題:Alibaba’s Ma Wants to Avoid U.S.-China Trade War at all Costs(抜粋)

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