民間エコノミストは今年、欧州中央銀行(ECB)による金融システムへの巨額資金供給を見守りつつ、ドラギ総裁発言の変化に目配りしていくことになりそうだ。

  ドラギ総裁は19日の政策委員会後の記者会見で、ユーロ圏の景気回復を守るためには量的緩和(QE)を継続しなければならないと主張する公算が大きい。ただ、ドイツではインフレ加速懸念が浮上しているだけに、総裁は物価見通しのリスクが「おおむね均衡している」との判断をいつ示すのかと問われる可能性はある。総裁はこうした表現を2年余り使っていない。

  ドラギ総裁は6週間前にデフレのリスクはほぼ消えたとの見解を表明。ECB当局者は今年、景気刺激策を解除する是非や方法について議論を求める圧力にさらされ続ける可能性が高い。クーレECB理事は先月、インフレのリスクバランスは変わりつつあると発言しており、潮目の緩やかな変化をうかがわせていた。

  19日の政策決定はフランクフルト時間午後1時45分(日本時間同9時45分)に発表される予定で、ドラギ総裁はその45分後に記者会見する。ブルームバーグによるエコノミスト調査では、全員が政策金利の据え置きを予想。月間の資産購入額は現行通り、3月まで800億ユーロ(約9兆7600億円)、4月から12月まで600億ユーロに据え置く見通し。

  サル・オッペンハイム・グループ(ケルン)の首席エコノミスト、ウルリケ・カステンス氏はインフレ加速について、「ドラギ総裁が何とか押さえ込む必要のあるものだ」と指摘。「インフレは確かに上向きだと総裁が論じるのはほぼ間違いないものの、コアインフレと全体的な経済環境の弱さに立ち返るだろう」と述べた。

  ブルームバーグのエコノミスト調査では、ECBが景気刺激策の主要な見直しを発表するのは9月以降との回答が4分の3を占めた。

原題:Draghi Bingo Is ECB Watchers’ Game as Stimulus Pumps Up Prices(抜粋)

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