ウォール街の原油価格に対する楽観論が後退している。価格は過去1年間に75%上昇した。

  石油輸出国機構(OPEC)と他の産油国が原油減産で合意したことを受け、米国の原油価格は1バレル=50-55ドルで推移している。ブルームバーグが30人を対象に実施した調査の中央値では、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油の2018年の平均価格は60ドルになると見込まれている。これは、1年前に17年の平均として予想された価格をわずか5ドル上回る水準。バークレイズは、価格は大きな動きは示さず、短期的な変動にとどまるとみている。

  バークレイズのエネルギー商品調査責任者、マイケル・コーエン氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで「市場は以前と比較してデータや情報に基づいてより変動する可能性がある。以前はなかった需給要因が市場に影響を及ぼしているが、長期的な価格見通しは変化していない」と指摘した。

  市場関係者が原油価格見通し引き上げに及び腰になっている背景には、減産が実際に行われるかどうかをめぐる不透明感がある。サウジアラビアの元石油相は昨年12月にOPECの生産枠について、「ごまかす傾向がある」と述べた。

  ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の石油市場担当責任者、マイク・ウィットナー氏は「OPECのウィーンでの合意と、それに続くOPEC非加盟国との合意以降、価格は予想を若干上回る上昇を示している」と説明。「価格見通しを変更する前に減産が実際に実行されるかどうか注視している」と述べた。

原題:Oil Analysts See Shallow Gains as OPEC Deal, Shale Hem in Prices(抜粋)

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