19日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  東芝(6502):前日比16%安の242.3円。米原子力事業で発生する損失が最大で5000億円を超える可能性が出てきたと19日付日本経済新聞朝刊が報じた。2017年3月期決算で最終赤字は避けられず、日本政策投資銀行に資本支援を要請したという。19日午前の共同通信では、損失は最大で7000億円規模に膨らむ可能性があると報道。東洋証券の野々村智久アナリストは、正式発表を待たないといけないが、どんどん損失額が増えていくという不安が募ると指摘したうえで、半導体事業を切り離して債務超過を免れたとしても、成長分野をどう担保していくのか、今後の会社の形が見えてこないとの見方を示した。

  海運株:商船三井(9104)は4.4%高の359円、川崎汽船(9107)は2.5%高の283円、日本郵船(9101)は3.5%高の238円。18日のバルチック海運指数は反発し、前日比30ポイント上昇の952円となった。海運は東証1部業種別上昇率1位。

  タカタ(7312):150円(17%)安の717円ストップ安。エアバッグ問題を抱える同社の再建策をめぐり、有力スポンサー候補2陣営がいずれも法的整理案を提案していることが分かったと19日付日本経済新聞朝刊が報じた。岩井コスモ証券の有沢正一投資調査部長は、報道が事実ならば投資家にとっては最悪に近いとしたうえで、これまでの再建の例では、法的整理なら100%減資が行われる可能性が高く、現在の株主価値はなくなると指摘した。

  ホンダ(7267):2.5%高の3488円。JPモルガン証券は自動車セクターのリポートで、タイやインドネシアを中心に17年の新興国需要は好転し、ASEAN需要は7%程度の成長を予想すると分析。完成車では循環的にサイクルのピークへ向かうホンダに注目。投資判断「オーバーウエート」を継続、目標株価を3700円から4000円に上げた。

  東京電力ホールディングス(9501):1.3%高の467円。11年の福島第一原発事故以降、中断していた社債発行を16年度内に再開する見通し、と18日にロイター通信が報じた。調達額は1000億円規模で、傘下の東京電力パワーグリッドが3月に発行するという。丸三証券の服部誠執行役員は、計画通り今年度中の社債発行となれば、再建に向けて前向きに受け止められる。株価は昨年12月9日の日中高値からほぼ右肩下がりで、75日移動平均線に接近していただけに、買い戻す一つのきっかけになったようだと指摘した。

  日本航空電子工業(6807):5.5%安の1557円。NEC(6701)が昨年11月29日から実施してきた株式の公開買い付けが17日で終了、取得数は当初予定数上限の1000万株だったと18日に発表した。NECの議決権所有割合は従来の39.8%から50.77%に増える。モルガン・スタンレーMUFG証券では、 買い付け期間終了後には株価が下落するリスクが高い、との見方を示していた。

  モバイルクリエイト(3669):7.1%高の407円。産業用ドローンの製造、AI・情報通信システムなどの共同開発について、エンルートと業務提携したと19日午後に発表。エンルートは、飛行ドローンの自立制御技術を無人艇や無人車両に応用し漁業支援や水難救助などに活用する研究開発を進めており、ドローン事業拡大目指すモバクリとの思惑が一致した。

  イマジニア(4644):150円(18%)高の987円ストップ高。連結子会社のSoWhat(東京・港)がLINEとの共同事業で設立後第1作となるスマートフォンゲーム「LINE アキンド星のリトル・ペソ」を制作、LINEのゲームサービスで提供すると18日に発表した。オリジナルキャラクターのリトル・ペソが宇宙を旅しながら星づくりを行うゲーム、2月中旬に発表会を実施予定。

  KHネオケム(4189):5.7%高の1318円。みずほ証券は投資判断を「買い」、目標株価1700円で調査を開始した。オクチル酸やイソノニルアルコールなど国内外で高シェアを有する製品を数多く持ち、オゾン層保護などの環境規制が追い風になるとみる。収益性の高い機能性材料をコアに10%以上の利益率を有するスペシャルケミカルメーカーとして注目とした。18年12月期営業利益は100億円と15年12月期から年率17%増を予想、過去最高益更新を見込む。

  日本カーボン(5302):3.9%安の294円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「中立」から「売り」に下げた。カーボンと宇部興産(4208)の炭化ケイ素繊維が米GE航空機エンジンに採用されると11日付の日本経済新聞朝刊で報道されてから株価は上昇したが、内容に特段目新しさはない、同繊維が今後3年間の収益に与える影響は極めて限定的との見方を示した。行き過ぎた期待値の調整が進むとみる。

  ユーグレナ(2931):3.4%安の1176円。空売り調査会社ウェル・インベストメンツ・リサーチが同社株を「売り」と推奨するリポートを取引開始前に公表した。ウェルはリポートで、注力事業のバイオ燃料や収益源のヘルスケア事業の成長性を疑問視し、株価が高過ぎると分析している。適正株価は500-580円とした。

  JCRファーマ(4552):1.7%高の2780円。血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤の治験計画に対する医薬品医療機器総合機構の調査が終了、第1、第2相臨床試験を今年3月に開始する予定と発表した。同製剤は動物実験で静脈内投与による脳への薬剤移行や中枢神経系障害の改善効果で良好な結果を示しているという。

  JCU(4975):4.9%高の5820円。17年3月期営業利益は前期比1割増の55億円弱になる見通しと19日付日本経済新聞朝刊が報じた。スマートフォン向け薬品が想定以上で5期連続最高益となるという。

  ユー・エス・エス(4732):4.8%高の1999円。中古車オークションで同業のジェイ・エー・エー(JAA)を子会社化すると18日に発表。総議決権の66.04%の株式を取得する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は15年のUSSの出品シェアは1位で33%、3位のJAAは8.5%でUSSが目標として掲げる40%を超すと指摘。JAAは近畿地区で34.6%のトップシェアを有するHAA神戸の会場も持ち、USSにとって手薄な近畿地方の補完、ネットワーク化などポジティブな要素が多いとみている。

  ナガオカ(6239):300円(30%)安の704円ストップ安。16年7-12月期(上期)営業損失が2億1800万円と、従来計画の1億6900万円から赤字幅が拡大したもようと18日に発表。取水、水処理施設など水関連事業では国内外で受注成約に至らず、国内では受注済案件の工事進行が遅れた。

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