アイルランドの製薬会社マリンクロットの米部門が希少な自己免疫疾患の治療に使われる副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)製剤の市場を不当に独占しているとして、米連邦取引委員会(FTC)と5州が起こした訴訟で、同社は1億ドル(約114億円)を支払うことで和解した。ACTH製剤「アクサー」の価格を850倍につり上げ、安価な競合品を米国市場から排除する目的でその権利を買い取ったとされる。

  FTCは18日の発表資料で、同部門クエストコア・ファーマシューティカルズが多発性硬化症や乳児けいれんなど生命に関わる疾患の治療に使うアクサーの販売を伸ばす目的で、数年間にわたり市場を独占したと指摘した。

  同日の米国市場で、マリンクロットの株価は一時14%下落、終値は5.9%安の46.53ドル。

  マリンクロットは「この件を全面的に決着させるためFTCスタッフと和解合意したと確認できることに満足している」とコメントした。

  FTCの資料によると、クエストコアは2001年にアクサーの権利を取得した後、価格を40ドルから約3万4000ドルに引き上げた。12年には、アクサーの米国シェアを脅かす可能性があるとみた安価な競合品の権利をノバルティスから取得した。マリンクロットは14年にクエストコアを買収した。

  和解合意の一環として、マリンクロットはこの競合品が米国で将来販売されるよう、競合他社へのライセンス供与が義務付けられた。

原題:Mallinckrodt Will Pay $100 Million to Settle Price-Hike Suit (1)(抜粋)

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