トヨタ自動車日産自動車は、英国での生産を継続する方針を示した。メイ英首相が欧州連合(EU)の単一市場から撤退する計画を発表し、製造業の輸出拠点としての英国の魅力は薄まる可能性がある。

  メイ首相は17日、単一市場からの撤退を含むEU離脱に関する計画を発表した。これに関連し、日産のカルロス・ゴーン社長は18日、英サンダーランド工場でスポーツタイプ多目的車(SUV)「キャシュカイ」「エクストレイル」の新モデルを生産することへのコミットメントが変わることはないと述べた。トヨタの内山田竹志会長は、英国の自動車とエンジンの製造工場を維持する方針を示し、EU離脱でコストが押し上げられた場合は競争力を強化する措置を取る考えを示した。

  内山田氏は、世界経済フォーラム年次総会が開催されているスイス・ダボスでのブルームバーグテレビジョンのインタビューで、トヨタがこの問題を乗り切ることができると述べた上で、世界のどの国でも、このようなことが起きた場合に同社は工場を閉鎖したり移転したりしておらず、英国でも同様となるだろうと語った。

  日産は昨年10月、英国工場の競争力維持に関するメイ政権の公約を確保し、サンダーランド工場への新たな投資を行うと表明した。ゴーン社長は、今後は関税などの個別の問題に焦点を絞るのではなく、同工場の全般的な競争力の評価を実施すると説明。国民投票で英国のEU離脱が決まった昨年6月以降のポンド安により、単一市場撤退などのマイナス要因が相殺される可能性があると指摘した。

  ゴーン氏はダボスでのブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「決定は変わらない。率直に言うと、驚きではない」と語った。

  事情に詳しい関係者によると、メイ政権が10月に日産に提供した保証はSUVの次期バージョンまでで、その先についてはカバーしない可能性がある。自動車の製品サイクルは通常5-7年であるため、日産は英国の製造拠点としての魅力をEU離脱後にあらためて評価する必要がある。

原題:Nissan, Toyota Back U.K. Plants Despite May’s Brexit Plan (2)(抜粋)

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