ドイツ銀行は最高幹部のボーナス支払いを2年連続で取りやめるとともに、他の上級従業員の変動報酬も大幅削減することを決めた。低金利や法的費用によって毀損(きそん)した資本基盤の強化を図る。

  同行は18日、取締役会メンバーが署名した社内文書で決定を通知した。バイスプレジデント、ディレクター、マネジングディレクターなど、従業員のほぼ4分の1が対象となる。若手従業員の大半は既に固定給システムに移行しているためボーナス削減の影響はない。最重要のポジションにある「限られた数の」行員には特別な長期インセンティブ報酬が一部株式で支払われるが、これは最長6年の繰り延べ支払いになるという。

  ドイツ銀は昨年、資本水準への疑念や株価の23%下落、訴訟費用の膨張に見舞われた。17日には住宅ローン担保証券販売をめぐる72億ドル支払いで米司法省と最終合意した。

  同行は文書で「米司法省との合意による財務面の影響と昨年の業績がより明確になった現在、厳しい措置が不可避となった」と説明。「数千人の職が失われ、株主への配当も行われていない」と指摘し必要性を強調した。

  広範なボーナス削減は近年の同行では例がない。2017年には通常の報酬プログラムに回帰する方針を示している。16年もグループ単位の変動報酬は支払われるという。

原題:Deutsche Bank Is Said to Scrap Senior Bankers’ Bonuses for 2016(抜粋)
Deutsche Bank Scraps Individual Bonuses for Senior Bankers (2)

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