米株式市場は17日もまた、トランプ次期米大統領の発言で明暗が分かれる展開となった。

  小売業界に悪影響をもたらすと従来受け止められていた国境税調整についてトランプ氏が慎重論を示し、ドル相場が既に「強過ぎる」と指摘したのを受け、小売株が上昇。S&P500種生活必需品株指数は今年最大の値上がりを記録した。一方、大統領選以降、好調が目立った金融株指数は過去7カ月で最大の値下がりとなり、業種別指数のリターンランキングで最低となった。税制優遇措置が期待通りに実現しないとの臆測が広がったためだ。

  トランプ氏は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、輸入分の法人税負担を重くし、輸出分の負担を軽くする「国境税調整」案は「複雑過ぎる」と発言した。これは短期的に小売株を後押ししたものの、2017年の金融株上昇に不可欠とモルガン・スタンレーやサンフォード・C・バーンスタインのアナリストが見る減税について、トランプ氏が最後まで推進するかどうか疑念を招いた。

  「国境税調整と聞くたびに気にくわない」とするトランプ氏のコメントが報じられたのを受け、輸入品に大きく依存するアパレル、靴、量販店株が上昇。ウォルマート・ストアーズやラルフ・ローレン、ギャップなどが値上がりした。一方、S&P500種金融株指数は2.3%下落し、昨年12月5日以来の安値を付けた。

原題:Trump Tax Discord Boosts U.S. Retail Stocks as Financials Slump(抜粋)

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