中国の習近平国家主席は17日、スイス・ダボスで開幕した世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で演説し、貿易戦争や保護主義を拒むよう求めた。トランプ次期米大統領が主張する政策に公の場で初めて反論する形となった。

  中国国家主席としてダボス会議で演説するのは習氏が初めて。習主席は演説でトランプ氏を名指しすることは避け、グローバル化ではなく、ガバナンスの失敗で世界に不安が広がっているとの見方を表明。その上で、数十年にわたり成長の原動力となってきた政策を後退させることなく、貧富の格差是正や金融規制の改善を進めるよう訴えた。

  習主席は「貿易戦争は双方に犠牲を生むだけだ」と指摘。中国がトランプ次期政権下の米国と貿易戦争に巻き込まれれば、中国の未来も損なわれると認識していることを示唆した。

  昨年11月の米大統領選での予想外のトランプ氏勝利を受け、中国共産党トップの習氏が想定外に世界の資本主義構造を擁護する役割を担うことになった。習氏の演説は20日のトランプ氏の大統領就任後に直面することになる関税や通貨分野での脅威を真剣に受け止めていることを示した。

ダボス会議で演説する中国の習近平国家主席
ダボス会議で演説する中国の習近平国家主席
Photographer: Jason Alden/Bloomberg

原題:China’s Xi Takes on Trump in Rebuttal Against Protectionism(抜粋)

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