英銀HSBCホールディングスのスチュアート・ガリバー最高経営責任者 (CEO)は、英国の欧州連合(EU)離脱のあおりで、ロンドン投資銀行の収入の約20%に相当するトレーディング業務をパリに移す可能性があると語った。

  ガリバーCEOはスイスのダボスで行われたブルームバーグのジョン・ミクルスウェイト編集主幹とのテレビインタビューで、「特にEU法が適用される活動が移転の対象になるだろう。当行の数字を見ると、それは収入の20%程度になる」と述べた。これがロンドンのグローバルバンキング・マーケッツ部門に言及した発言であることをHSBCが確認した。

  ガリバー氏は、メイ英首相が17日にEUの単一市場から離脱する方針を確認した後もHSBCが「かなりゆっくりと事を進める」と表明し、ロンドンオフィスの1000人程度がEU法の適用対象となる金融商品に関係しているとの見積もりをあらためて示した。これらの業務は英国がEU単一市場から撤退する場合、フランスに移転する必要が出てくる可能性が高い。

  同氏はまた、英EU離脱をめぐるメイ首相のこれまでの対応を称賛する一方、トランプ次期米政権の下で米中間の貿易戦争が起きるとは予想していないと発言。「貿易金融で世界最大の銀行」であるHSBCにとって、貿易戦争は「明らかにマイナス」との見方を示した。さらにメキシコ部門については期待通りの利益が近年得られていないとしながらも、同国が米製造業にとって今後も重要な生産拠点であり続けるとの見通しを明らかにした。

原題:HSBC CEO Says Bankers Generating 20% of London Revenue May Move(抜粋)

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