英実業界のリーダーらはメイ英首相の欧州連合(EU)単一市場からの撤退表明に対し、英国にとって最も重要な通商関係の将来に暗雲が垂れ込めたとして警戒を強めている。

  メイ首相は移民流入の制限と英国の主権行使を優先し、EU加盟国との無関税貿易が可能な市場から離脱すると説明。17日の演説で同首相は、新法が承認されるまで欧州ルールを適用することでスムーズな離脱を目指すが、それと並行してEUとの自由貿易協定の締結と新ルールの段階的な施行にも取り組むと述べた。

  英産業連盟(CBI)のキャロライン・フェアベーン事務局長は発表資料で、「きょうメイ首相は情勢を一変させた」とした上で、「単一市場からの撤退により、英国とEUの障壁を設けない通商関係を維持する選択肢は狭まった」と指摘した。

英国旗とメイ首相
英国旗とメイ首相
Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

  経済団体はメイ首相の演説の明確さを歓迎した。各企業はこれまで法規制やEUの移民労働者へのアクセス、関税などの問題で見通しが立たず、身動きが取れない状態が続いてきた。演説ではこれらの問題について詳細は明らかにならなかったものの、ポンドは反発した。

  英商工会議所(BCC)のアダム・マーシャル事務局長は発表資料で、「企業は首相の最優先事項をより明確に把握できたが、離脱交渉の結果がどうなるのかについてはほとんど新たな情報を得られなかった」と指摘した。

原題:British Business Alarmed by May’s Plan to Quit Single Market (2)(抜粋)

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