JPモルガン・チェースは外国為替ディーリングを手掛ける銀行として、外部機関による洗練された分析を顧客に提供する一番手になると自負している。分析内容に顧客が満足すれば、同行と再び取引してくれると期待している。

  同行のアルゴリズムが意図された通りに機能しているかどうかを分析するのはロンドンを本拠とする新興企業のベストX。為替取引世界2位のJPモルガンは、分析内容を顧客に2月1日に提供するという。

  1日当たり5兆1000億ドル(約574兆円)が取引される外為市場でのシェアを拡大しようと、銀行大手はトレーディングを分析する新ツールを提供している。取引コストを分析するこうしたサービスが出てきた背景には、資産運用会社がブローカーに支払う費用が適正か規制当局が目を光らせている状況があるが、透明度がそもそも比較的低い為替市場では適正なプライシングを決めるのが困難な事情もある。

  JPモルガンでマクロプロダクツ担当の市場執行共同責任者を務めるリチャード・ジェームズ 氏は「顧客は透明性向上を求めているとわれわれは非常に強く感じている」と述べた。ベストXは、以前にモルガン・スタンレーの為替関連部門で働いていたオリバー・ジェローム、ピート・エッグレストン両氏が創業した。

  投信会社イートン・バンスのグローバルトレーディング担当ディレクター、マイケル・オブライエン氏によれば、電子取引の普及で分析対象のデータが増えた。例えばJPモルガンでは、顧客のスポット取引の95%余りが電子取引で、アルゴリズム取引は年に50%のペースで増えている。最近の市場操作不祥事や「フラッシュクラッシュ」と呼ばれる相場急変も市場構造への注目を集める要因になっているという。  

  「これは全て良いことだ」とオブライエン氏は語る。「外国為替の透明性を高める方向に働くからだ」と述べた。

原題:JPMorgan Wants to Prove You’re Getting the Best Currency Trade(抜粋)

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