トランプ次期米大統領がボラティリティ(変動性)を再び高めつつある。当選後初の記者会見への市場の反応から判断すると、今年の為替相場は大きく揺れ動きそうだ。

  為替ヘッジコストの指標であるユーロ・ドルの1週間物インプライド・ボラティリティ(IV、予想変動率)は、先週11日のトランプ氏の会見後に1カ月ぶりの大幅上昇となった。政策に関する実質的なニュースが出なかったにもかかわらずだ。ドル指数は2日間で一時2%下落した。

  トランプ氏の政策課題がいまだ不透明な中で投資家のポジションは分かれており、これは同氏の公約がサプライズを伴ってどちらの方向に振れても相場変動が増幅され、投資家のヘッジコストが高まることを意味する。

  

  次期米大統領をめぐる不確実性だけが唯一の差し迫った政治リスクではない。英国が欧州連合(EU)離脱交渉に臨むほか、年内に欧州数カ国で選挙が控えている。

  ポンドのクロス取引でのボラティリティは、17日のメイ英首相の演説を前に数カ月ぶりの高水準に達した。同首相はこの中でEU離脱に関する自身の見解を明らかにする予定だ。

  • 備考:バシリス・カラマニス氏はブルームバーグに記事を書く為替・金利ストラテジスト。その見解は同氏独自のものであり、投資助言を意図するものではない

原題:Trump Era, Brexit May Spur Year of Greater Currency Volatility(抜粋)

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