韓国のサムスングループは創業家の御曹司である李在鎔氏をトップに据えるため長期計画を練り上げてきたが、経営権の継承に向けて取られた措置が李氏を逮捕のリスクにさらしている。事実上のトップである同氏が逮捕された場合、誰が韓国最大の企業グループを率いるのかという問題が浮上している。

  韓国の特別検事は贈賄や横領などの容疑で李氏の逮捕状を請求した。有罪となった場合、役職辞任を余儀なくされ得る。後任候補はサムスン電子の主要部門トップや、ホテル新羅の社長を務める妹の李富真氏だ。可能性は低いものの、富真氏(46)が後継に指名されれば、息子が事業を継承する家父長制的な韓国チェボル(財閥)の伝統を破ることになる。

  しかしサムスン電子副会長を務める李在鎔氏(48)が裁判で有罪となった場合でも、後に会社に復帰することや、過去に現代自動車やSKグループなどの経営者が行ったように、収監中に経営指示を出し続ける可能性も残されている。

  ソウル大学経営大学院のイ・ギョンムク教授は「チェボルの幹部が、面会で訪れる弁護士や秘書を通じて刑務所から経営を行った実例がある」と指摘した。

  経営トップ不在となる可能性についてサムスンに見解を求めたが、同社はコメントを控えた。裁判所は特別検事の請求に応じて逮捕状を発付するかどうか判断するため、18日に審理を行う予定。逮捕状発付の可否にかかわらず、当局は起訴を視野に捜査を継続する方針。

原題:Samsung Succession in Disarray as Lee Criminal Case Advances (1)(抜粋)

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