メイ英首相は17日の演説で、英国が欧州連合(EU)単一市場から撤退する見通しだと表明、EUとの全く新たな貿易関係を求めることを明らかにする。

  事情に詳しい関係者によれば、メイ首相はロンドンでの演説を単一市場撤退と関税同盟との関係見直しを見込んでいると明言する機会にする。EUとの可能な限りの緊密な関係を求めてきた同国の経済団体にとっては打撃となる。首相府が公表した演説の抜粋によると、同首相はEUとの関係で部分的な加盟や準加盟国となることには関心がないと表明する。

メイ英首相
メイ英首相
Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

  メイ首相は「われわれは、自治国家として独立したグローバルな英国と、EUの友人と同盟国との新たな対等のパートナーシップを求める。他の国々が既に享受しているモデルの採用は目指さない。離脱する際、加盟国として地位を部分的に維持することを求めない」と説明する。

  英国がEU単一市場から撤退すれば、銀行は他のEU加盟27カ国へのアクセスを保持するため雇用や業務拠点をロンドンから移転し始める可能性がある。また、金融機関や輸出企業が変化に対応できるよう、離脱後の移行期間を確保するようメイ政権に求める圧力が強まる見込みだ。

離脱交渉の12の主要目的

  首相府は16日夜、メイ首相が離脱交渉の12の主要目的を発表すると説明した。それには移民をめぐる権限の全面的な回復や立法権限を英議会に戻すこと、英国の法律に対する欧州司法裁判所の管轄権を終わらせることなどが含まれる公算が大きい。

  関係者によれば、メイ首相は単一市場撤退を見込んでいると述べる一方で、EU離脱後の関税同盟についてそれほど明確にせず、部分的に参加する混合形態が最良の選択肢であることを示唆する見込み。英閣僚はセクターごとに取り決めを行う部分的な同盟参加の可能性を提言していた。

  EU関税同盟の正式メンバーである限り、英国はEU域外の国と独自の自由貿易協定を合法的に結ぶことができない。関税同盟に関するメイ首相の計画の詳細は明らかにされないが、英国が世界中の国々と自由に貿易できるよう目指すという方向性は明確にする。

  メイ首相は「真にグローバルな英国になることを望む。われわれの欧州のパートナーにとって最良の友人・隣人でありたいが、欧州の域外にも手を差し伸べる国になりたい」と表明する。この演説で同首相はEU各国政府に対して、英国が「信頼できるパートナーであり、協力的な同盟国、そして親しい友人」であり続けると訴える意向。

原題:May Said Ready to Announce Britain Will Leave EU Single Market(抜粋)

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