イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は16日、欧州連合(EU)離脱を決めた英国民投票後、英経済の回復力を支えてきた消費者が今年新たな逆風に直面するとの考えを示した。

  同総裁はロンドンでの講演で、英中銀の政策当局者らは、ポンド安の影響が物価に波及し始める中で、情勢を注視していく方針だと語った。

  カーニー総裁は、「最近になって国内では消費の堅調な勢いが続く兆候が見られ、世界的には成長見通しの力強さが増している」と分析。ただ消費が最終的に収入に追いつけば、需要は家計内の雇用や所得変動に左右されやすくなることから、消費主導の成長は「比較的ペースが遅く、持続性が低くなる傾向がある」と述べた。

  同総裁はまた、政策金利は上下いずれの方向にも動き得ると述べ、英中銀金融政策委員会(MPC)の中立的姿勢をあらためて表明。中銀目標の2%を超えるインフレ率の許容には限度があるとした。また英国がEU離脱交渉を進める中で、インフレ加速への家計の対応が鍵となるだろうと指摘した。

原題:Carney Sees Brexit Consumer Slowdown Coming After Strength (1)(抜粋)

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