16日の外国為替市場ではポンドが下落。メイ英首相が欧州連合(EU)単一市場から撤退する意向を示唆するとの懸念から売られた。トランプ次期米大統領は英国に続きEUから離脱する国が出てくる可能性があるとの見方を示した。

  ポンドは対ドルで昨年10月以来で初めて1ポンド=1.20ドルを割り込む場面があった。英紙サンデー・タイムズはメイ首相が移民制限の自由を得るために関税同盟から撤退する方向で準備すると報じた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ポンドは前週末比1.1%安の1ポンド=1.2047ドル。ドルは対円で0.3%下落の1ドル=114円20銭。対ユーロでは0.4%上昇の1ユーロ=1.0601ドル。

  欧州の経済や政治をめぐるメイ首相やトランプ氏からの厳しい発言を背景に、市場では慎重な見方が支配的になっている。事情に詳しい関係者2人によると、英政府は首相が演説でEU離脱に関する考えを表明する際にポンド相場が一段と打撃を受けると予想し、財務省が演説への反応を鎮めるため、ロンドンの主要銀行との対話を準備している。トランプ次期大統領は独紙ビルトとのインタビューで、北大西洋条約機構(NATO)は時代遅れだと指摘するとともに、英国のEU離脱に他のEU加盟国も追随するだろうと予想した。

  みずほ銀行(ロンドン)のヘッジファンドセールス責任者、ニール・ジョーンズ氏は「市場はリスク回避の動きになっている。世界中の投資家や企業が強硬な英EU離脱を懸念している。ポンドは上昇しても限定的で勢いも弱いが、下げる時は大幅で長引く」と指摘した。

原題:Brexit Plans Rattle Pound and Stocks as Gold Rises: Markets Wrap(抜粋)

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