欧州中央銀行(ECB)は今年遅くになるまでは債券購入の縮小を検討しない。2018年に入っても当分の間、購入プログラムを継続する。ブルームバーグの調査に答えたエコノミストらがこのように予想した。

  調査ではエコノミストの75%がECBの景気刺激策の大きな変更が発表されるのは早くても9月との見通しを示した。3分の2の回答者はECBが月々の購入額を減らすとともに期間を今年12月より先まで延長すると予想した。19日の政策委員会後に新たな措置が発表されると考えるエコノミストは皆無だった。

  物価上昇が加速し始める中で、ドイツなど景気の堅調な国からの政治的圧力は増す公算が大きい。ドラギ総裁はコアインフレ率を重視しているほか、ユーロ参加国の選挙に伴う波乱の可能性や英国の欧州連合(EU)離脱交渉、トランプ米新政権発足の影響を懸念している。

  ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、トマス・ホリンカ氏は「ドイツでのインフレ率上昇は量的緩和(QE)反対派を勢いづかせる公算がある」としつつも、「購入縮小の議論は時期尚早だと思われ、物価上昇が持続的になり政治的不透明が和らぐまでECBが待つだろうと、当社は考えている」と述べた。

  調査によれば、ECBが購入額を減らすが期間は延長しないとみるエコノミストも約20%いた。18年に入ってからも現行ペースで継続するとの予想は4%にすぎなかった。60%余りがQE縮小が始まるのは早くても12月14日の会合後と予想した。

  ドイツの消費者物価は昨年12月に1.7%上昇と、前月の0.7%上昇から加速し13年以来の高いインフレ率となった。新聞や評論家は迅速なQE縮小を呼び掛けている。ドイツでは秋に総選挙が実施される予定。

原題:Draghi Seen Staying Strong on QE With Faster Inflation No Bar(抜粋)

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