トランプ次期米大統領はアフリカ系米国人の公民権運動指導者、ジョン・ルイス下院議員(民主)を「口先だけ」だと批判した。ジョージア州選出の同議員は1960年代、黒人が投票権を得るための闘争に身を投じ、頭蓋骨にひびが入る大けがを負った人物。トランプ氏については「正当な大統領」と見なさないと述べていた。

  ルイス議員はNBCの番組「ミート・ザ・プレス」のインタビューで、20日のトランプ氏の就任式に出席する予定はないと述べた。同番組での発言内容が事前に伝わった。完全版は15日放送。ルイス氏が1986年に下院議員になって以来、大統領就任式を欠席するのは初めてだという。既に十数人の民主党議員が式典欠席を表明している。

  トランプ氏は14日にツイッターで、ルイス議員は「選挙結果に不当に文句を言うのでなく、ひどい状態に陥り、破綻しかけている(犯罪のまん延は言うまでもない)自身の選挙区の立て直しと支援にもっと時間を費やすべきだ。口先だけ、口ばかりで何の行動も結果も伴っていない。残念なことだ」と批判した。

  米国は16日、キング牧師生誕記念日の祝日を迎える。暗殺されたこの黒人公民権運動指導者とルイス議員は、60年代に緊密に連携を取って活動していた。

  ルイス議員(76)はNBCに対し、「ロシアがこの男の当選の手助けに関わり」、ヒラリー・クリントン氏の「立候補を台無しにする一因になった」と発言。「私はこの次期大統領を正当な大統領だとは見なしていない」と述べた。トランプ氏はロシアや他の勢力によるハッカー行為が自身の当選につながったとの見方を繰り返し否定している。

  ABCニュースはトランプ氏の政権移行チーム関係者の話として、同氏がキング牧師生誕記念日に合わせて16日に国立アフリカ系米国人歴史文化博物館を訪れる予定だと伝えた。

原題:Trump Slams John Lewis, Civil Rights Champion, as ‘All Talk’ (1)(抜粋)

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