資産運用で世界一の米ブラックロックが投資家資金を記録的ペースで集めている。だが問題が一つある。指数連動型の低コスト商品に資金が流れ込み、収入が圧迫されているのだ。ブラックロックは昨年10-12月(第4四半期)、辛うじて収入を伸ばす中で、なんとか利益を増やした。

  上場投資信託(ETF)にとって記録的な年となった2016年に最も大きな恩恵にあずかった1社がブラックロックだ。同社の「iシェアーズ」事業は昨年、1400億ドル(約16兆円)を集めた。ETF事業で2番目に大きなバンガード・グループが集めた資金は930億ドルに上った。ただ資産運用各社間で投資家を獲得するための手数料値下げ競争が激しくなっており、ブラックロックは昨年12月にスマートベータETF6本のコストを引き下げた。

  ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は今月13日の決算発表後のインタビューで、「16年は全てのタイプの投資家についてパッシブ戦略に一段と向かう動きがあったと言うのが妥当だろう」と述べた上で、「値下げで利益率と市場シェアを高めることができる場合には、それを行う。重要な要素は規模だ」と説明した。

  同社が発表した16年10-12月決算によれば、1株当たり利益は5.14ドルと、予想を上回った。総収入は1%増の28億9000万ドルと、アナリスト予想の29億3000万ドルには届かなかった。運用報酬の減少とドル高が収入伸び悩みの理由だとしている。

原題:BlackRock Sees Record Flows Into Low-Cost ETFs as Passive Rules(抜粋)

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