英ポンドのインプライドボラティリティーが16日、3カ月ぶりの高水準に達した。メイ英首相は17日に欧州連合(EU)離脱の計画について演説する。また、英最高裁判所は月内に、離脱プロセスを開始するリスボン条約50条の発動に議会の採決が必要かどうかを判断する。

  ポンドはこの日一時、昨年10月の急落以降で初めて1.2ドルを割り込んだ。メイ首相が移民抑制を英国が自由にできるようにする代わりにEU関税同盟から撤退の方向で準備していると英紙サンデー・タイムズが報じ、不安が強まった。ヘッジファンドは昨年末ごろからポンド安を見込む取引を増やしているが、最高裁の判断がこうしたポジションの解消を促す可能性を三菱東京UFJ銀行は指摘している。

  ポンドは一時1.6%安の1ポンド=1.1986ドルと、昨年10月7日に付けた1985年以来の安値に近づいた。東京時間午後2時53分は1.2%安の1.2037ドル。英財務省がメイ首相演説後に市場を安心させる計画を策定中だとブルームバーグ・ニュースが報じたことや、トランプ次期米大統領が英国に「公平な」貿易協定を提案すると英紙タイムズに対して述べたことで、幾分持ち直した。

  ポンドの1カ月物インプライドボラティリティーは一時13.3250%と、昨年10月12日以来の高水準となった。

原題:Sterling Options Signal More Turmoil as May Speech, Ruling Loom(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE