米連邦捜査局(FBI)のコミー長官が現職にとどまれるのかどうか、新たな疑問が浮上している。司法省の監察官は12日、民主党の大統領候補だったヒラリー・クリントン氏の私用メール問題へのコミー長官の対応について調査を開始すると発表した。

  司法省のホロウィッツ監察官による調査では、FBIが適切な手続きに従わず、クリントン氏の捜査に関する情報を不適切に公表したかどうかが焦点となる。2016年の大統領選で最も大きな論争の的となった動きの一つに再び注目が集まっている。

  昨年のさまざまな時点でコミー長官が行ったメール問題をめぐる発表は、トランプ次期大統領とクリントン氏から共に批判されていた。クリントン氏はコミー氏の発表を敗因の一つに挙げていた。

  法律事務所ドーシー&ホイットニーのパートナーで元連邦検察官のニック・エイカーマン氏は「捜査について発言するというコミー氏の行動は全く不適切だ。大統領が同氏の解任を正当化するのに監察官による調査は必要ないだろう」と指摘した。

  昨年11月8日の大統領選直前に行われたメール問題の捜査再開および捜査終了の発表をめぐる行動も、監察官の調査対象となる。民主党は、こうした動きが重要な時期にクリントン氏の選挙戦にダメージを与え、トランプ氏に勝利を譲る結果につながったと主張している。

  コミー長官は12日、「司法省監察官がこの調査を引き受けたことに感謝している」との声明を発表し、「すべての人がこの問題に関する思慮深い評価と透明性から恩恵を受けるだろう」との見解を示した。

原題:FBI Chief Under Fire Again With Justice Department Investigation(抜粋)

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