ブラックロックバンガード・グループなど資産運用会社のリスク抑制を視野に、世界の規制当局は金融システムを揺るがすような損失からファンド運営会社を守る方策を求めた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)やイングランド銀行(英中央銀行)などをメンバーとする金融安定理事会(FSB)は12日、上場投資信託(ETF)を含むさまざまな投信やファンドが市場のストレスに耐えられるように規制当局が監督を強化すべきだと勧告した。数年間にわたる議論の末の今回のガイドラインは、資産運用会社を厳密に監督し77兆ドル(約8850兆円)規模に上るこの業界に対してストレステストを実施するというこれまでに出た提案採択までには至らなかった。

  FSBの議長を務めるカーニー英中銀総裁は声明で、「本日公表した勧告により資産運用事業の回復力が高められ、市場をベースとする資金調達の形態が力強く持続可能で均衡のとれた経済成長を支えるだろう」と指摘。FRBのタルーロ理事は「将来的なストレスに対し、資産運用会社やファンドはよりよく備えられる」と述べた。

  勧告を受け、証券監督者国際機構(IOSCO)はファンドの流動性に関して今年末まで、レバレッジ手法に関しては2018年末までにさらなる作業を進める。またFSBは、個々のファンド会社をシステム上重要な組織だと認定し、一段と厳しい監督下に置くべきか否かを再び検討する可能性があるとしている。

原題:Asset Managers Face Stricter Oversight of $77 Trillion Industry(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE