米国最大の年金基金、カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)は、外部に運用委託している最高300億ドル(約3兆4400億円)を内部運用者に移管する計画を策定中だ。手数料の削減を目指す。

  カルパースは運用資産3060億ドルのうち約70%を内部で管理し、主に株式や債券で運用している。テッド・エリオプロス最高投資責任者(CIO)によると、プライベートエクイティ(PE、未公開株投資)や不動産、インフラを手掛ける能力を構築して内部運用の割合を高めることができるという。

  エリオプロスCIOはブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、長期的目標は「75%、あるいは80%かもしれない」と述べた。

  この内部移管によりカルパースが支払う手数料は減る。同基金は低金利や鈍い経済成長を背景に運用利回り見通しを引き下げている。同基金の取締役会は先月、長期の予定年間運用利回りを7.5%から7%に引き下げることを決めた。外部コンサルタント、ウィルシャー・アソシエーツによれば、向こう10年の平均利回りは6.2%となる見込み。

  カルパースが今月公表した年次報告書によると、同基金は2016年度に外部運用者に対して2億7920万ドルを支払った。カルパースが外部PE運用者に対して支払う手数料は、資産100ドル当たり最高1.50ドル、不動産運用については同50セント。これに対し内部運用のコストは同約4セント。

  エリオプロスCIOは「カリフォルニア州の納税者にとっては大事なことだ。ただ、このような戦略をより多く採用する前に、実行可能か確かめる必要はある」と付け加えた。
 

原題:Calpers May Move Up to $30 Billion In-House as Pension Cuts Fees(抜粋)

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