アマゾン・ドット・コムは12日、米国で向こう1年半に10万人強を採用する計画を発表した。トランプ次期米大統領が企業に米国内での雇用拡大を求める中、同社は注目を集めた。

  食料品からハードウエア、ビデオ、ファッション、クラウドサービスと多角的な事業を展開する同社にとって、人員増強はさほど意外なことではないが、アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は大統領選挙期間中にトランプ氏と衝突しており、今回の動きは同氏の態度を軟化させる可能性がある。

アマゾンの配送施設で働く従業員
アマゾンの配送施設で働く従業員
Photographer: Martin Leissl/Bloomberg

  ティグレス・ファイナンシャル・パートナーズのアナリスト、アイバン・ファインセス氏は「極めて強力なニュースだ。このタイミングでの発表は間違いなくトランプ氏に花を持たせる」と指摘。「新規雇用はトランプ政権発足後最初の1年半で行われる。タイミングが全てだ」と付け加えた。

  ベゾス氏とトランプ氏は大統領選挙期間中、お互いに敵意をむき出しにしていた。ベゾス氏が自身のロケットを使いトランプ氏を宇宙に送ろうと冗談を飛ばしたのに対し、トランプ氏はアマゾンが「極めて重大な」反トラスト法(独占禁止法)上の問題を抱えていると述べ、ベゾス氏がワシントン・ポスト紙を使い、課税問題でアマゾンに力添えするよう政治家に影響力を及ぼそうとしていると批判していた。
 
  アマゾンによると、新規雇用は「全米のあらゆる種類の経験、教育、技能の水準を持つ人々を対象にエンジニアやソフトウエア開発者から新卒レベルや実習生などのポジションに及ぶ」という。

原題:Amazon to Create 100,000 New Jobs in U.S. in Next 18 Months (3)(抜粋)

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