ドナルド・トランプ次期米大統領が財務長官に指名したスティーブン・ムニューチン氏は、相続税を逃れるための抜け穴を活用している可能性がある。

  ムニューチン氏は少なくも3290万ドル(約38億円)を「スティーブン・ムニューチン・ダイナスティトラスト1」に置いている。連邦倫理当局による11日の開示と、同氏がかつて働いていた企業による証券関連の届け出で明らかになった。同トラストに置かれている資産には株式のほかに、ウィレム・デ・クーニングの絵画の権益、ジェット機が含まれる

  ダイナスティトラストが回避しようとする相続税は現在、個人の死亡時にその資産の40%を徴収することになっている。しかし資産のうち550万ドルを超える分のみが課税対象となるほか、課税を逃れるための手段は多数あるため、2013年に相続税を少しでも支払った人は、555人中1人(260万人が死亡したのに対し、相続税を支払ったのは4700人)にとどまっている。

  税務の専門家によれば、ダイナスティトラストは適切な構造であれば違法ではなく、米国の富裕層では広く活用されている。ムニューチン氏の報道担当者、タラ・ブラッドショー氏はコメントを控えた。

原題:Trump’s Treasury Pick May Have Used Tax Loophole Obama Attacked(抜粋)

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