英国の金融業界は欧州連合(EU)離脱後も単一市場への容易なアクセス維持を求めてきたが、この取り組みを停止した。

  ロビー団体のザシティーUKが12日に公表した17項目から成る業界の優先事項の一覧に、いわゆる「パスポート」制度への言及はなかった。英国で法人登録するロンドンの銀行は現在、この制度を通じてEU全域の市場にサービスを提供している。業界はこれに代わって、アクセスを可能にする新たな取り決めと適応のための移行期間を求めた。

  英国のメイ政権は離脱についてのEUとの交渉で銀行業界の利害を優先しない姿勢を示唆、一方EUの首脳らはパスポート制度の延長に反対する意向を示している。このためバンカーらは同等性の認定によるアクセス維持に軸足を移しつつある。EUと同等の規制基準を持つ諸国には市場アクセスを認めるというものだ。

  ザシティーUKは「英国とEUは相互の市場アクセスと、新たな関係に適応する十分な時間を確保した移行期間、人材へのアクセスを盛り込んだ特別仕立ての合意をまとめるべきだ」と呼び掛けている。

原題:U.K. Bankers Drop Push to Keep EU ‘Passporting’ After Brexit(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE