トランプ次期米大統領の財政政策の効果を債券市場は過大に織り込んでいる可能性があると、ノルウェー最大の銀行DNBの資産運用部門責任者が指摘した。

  DNBアセット・マネジメント(運用資産約610億ユーロ=約7兆4100億円)のトーキルド・バラン最高経営責任者(CEO)は、最近の債券利回り上昇は米大統領選挙前の堅調な景気動向に加え財政出動への期待に基づいていると分析した。

  しかし、債券売りの取引は「トランプ次期米大統領のさまざまな政策が何をもたらすかを十分に考慮していない可能性がある」と、同氏が10日オスロでのインタビューで述べた。「財政による景気刺激措置が事実上可能なスピードより速く実施されると皆が考えているのではないか、あるいは実際に刺激策が実現することはないのではないかと幾分懸念している」と語った。

  トランプ氏は選挙後初の記者会見で景気刺激策について具体的に言及せず、11日遅くの取引で10年物米国債の利回りは昨年11月以来の低水準を付けた。同年12月には一時、大統領選前の2%未満から2.6%まで上昇していた。

  バラン氏は米10年債利回りが3%を大きく超えることはないとみている。「超高ペースの成長や米金融当局が大きく引き締めなければならないような状況は想定していない」という。

原題:$64 Billion Norway Manager Bets Trump Fiscal Boom May Never Come(抜粋)

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