安倍晋三首相は12日から6日間の予定で、アジア太平洋地域の4カ国を歴訪する。 国内成長が鈍化する中、域内の中でも人口構成が若く高成長の国との関係強化を目指す。

  最近の公式データによると、安倍氏が今回訪問するフィリピンとインドネシア、ベトナムの東南アジア3カ国の成長率は5%を上回る。今回はオーストラリアも訪問するが、シンガポールやタイなど、より成長率が低く高齢化が進んでいる国は訪問先に含まれていない。

  貿易に関して言えば、日本は域内の最大のライバルである中国に引き続き後れを取っている。2015年までの10年間で、東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国と日本の貿易は27%増加したのに対し、中国の貿易は3倍余りとなった。

  東南アジアは以前から日本の投資対象であり、日本企業は域内の潜在力や低い人件費の活用を目指している。日本企業によるASEAN主要6カ国への海外直接投資は、13年のピークからは減少しているものの、10年の水準に比べると2倍超となっている。

  CIMBプライベート・バンキング(シンガポール)の地域担当エコノミスト、ソン・セン・ウン氏は電話取材に対し、今回の安倍氏歴訪の目的は「自国の旗を掲げることにほかならない」と指摘。「中国が進出しても、われわれは依然として最大の投資国の一つであり、われわれはまだここにいる、というメッセージを人々に伝えることだ」と述べた。

原題:Japan Turns to Asia’s Fountain of Youth as Abe Seeks Trade Ties(抜粋)

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