12日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  医薬品株:塩野義製薬(4507)が前日比3.7%安の5504円、中外製薬(4519)が3.4%安の3395円、アステラス製薬(4503)が4.2%安の1600円など。医薬品は東証1部業種別下落率1位。トランプ次期米大統領は11日の会見で、医薬品業界に対し政府関連ビジネスでは入札を強制する考えを示した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は入札が導入されればネガティブだと指摘。米国で製薬会社がとってきた薬価を引き上げることによる薬剤の売り上げ拡大が難しくなるとの見方を示した。

  ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028):6.6%安の7280円。みずほ証券は投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を6600円から6200円に引き下げた。当面は経営統合作業の前倒しによるコスト増が先行する可能性が高いと指摘。夜間帯の労働力不足などコンビニエンスストア業界を取り巻く環境も厳しさを増しているとし、2017年2月期以降の営業利益予想を減額した。

  コスモエネルギーホールディングス(5021):7.5%高の1830円。大和証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価は1210円から2000円に引き上げた。17年度は個別要因と外部環境の両方が増益に寄与すると分析し、同年度の実質経常利益は同証による16年度予想350億円に対し2倍の700億円と算出。石油開発事業でアブダビのへイル油田の生産開始、石油事業では精製マージンの改善・安定化を見込む。

  コナミホールディングス(9766):4.3%安の4530円。ジェフリーズ証券は、ゲーム株で16年の上昇率が最も高く、17年3月期営業利益計画の上方修正期待と「遊戯王デュエルリンクス」の海外配信という先立つ2つのカタリストを織り込んでいると判断。株価はPER25倍と同証がカバーするゲーム会社の中で最も割高だとし、投資判断「中立」と目標株価3800円を維持した。

  ポーラ・オルビスホールディングス(4927):2.5%安の1万250円。SMBC日興証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。1日発売の新製品「リンクルショット メディカル セラム」の効果に対し、当面は株価が投機的に動く可能性があり、業績への効果を見極める必要があると判断。2月14日に発表予定の新中期経営計画では、低収益の海外事業に対する新たな施策や、優良な財務体質を活かした事業拡大を含む資本施策の2点を注目している。

  ベルシステム24ホールディングス(6183):3.2%安の989円。16年3-11月期の営業利益は前年同期比6.8%減の60億5400万円だったと11日に発表。収益柱のCRM(顧客関係管理)事業で伊藤忠商事との協業強化によるシナジー効果などが発現、全体の売上高は6.4%伸びたが、人件費単価の上昇や拠点拡大に伴う先行経費支出が負担になった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、第1四半期で顕在化した人件費単価増に対する価格転嫁が思うように進んでいない点はマイナスだと指摘した。

  竹内製作所(6432):2.4%安の2531円。16年3-11月期営業利益は前年同期比8.2%減の117億円だったと11日に発表。米国や欧州でミニショベルなどの販売台数は増加したが、円高で外貨建て売り上げの円換算額が減少した。

  キユーピー(2809):4.7%高の2925円。17年11月期営業利益は前期比11%増の330億円を見込むと発表。同時に長南収・常務執行役員が2月24日付で社長に昇格する人事も決めた。SMBC日興証券では、今期計画は同証予想をやや下回る水準だが、例年保守的なガイダンスを発表する傾向があることを考慮するとサプライズはないと指摘。さらに新社長人事について、在任6年となる現社長の一定の成果が出たことを受けて世代交代に踏み切った。新社長就任で業績拡大スピードの加速に期待するとした。

  神戸製鋼所(5406):3.4%安の1120円。ゴールドマン・サックス証券では、11日引け後に開催された電力事業説明会を受けて、短期は一時費用が重荷だと指摘。会社側は現在進行中の電力事業3プロジェクトがすべて運転を開始する23年度に経常利益400億円程度を見込むが、17-21年度にかけて新規プロジェクトの立ち上げに向けて先行費用等が300億円程度発生する見込みとの説明もあったとした。

  サンケン電気(6707):1.5%高の535円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、円安と米子会社アレグロの業績堅調などを考慮し、17年3月期営業利益予想を57億円から前期比13%増の77億円、18年3月期を67億円から107億円に増額。目標株価を従来の380円から600円に上げ、投資判断「買い」は継続した。

  わらべや日洋ホールディングス(2918):2.6%高の2495円。11日発表した3-11月期営業利益は前年同期比40%増の40億8800万円だった。主要納入先コンビニエンスストア「セブン-イレブン」の積極的出店に伴いチルド弁当などが好調だったほか、前期に稼働した岩手工場の初期赤字縮小も利益を押し上げた。いちよし経済研究所では、好業績で好印象と評価。業容拡大に伴う投資負担の重い年度を経て、本格的な投資回収期入りが明確になった業績数値とみる。

  ソースネクスト(4344):7.7%高の660円。同社開発の個人向け「Wi-Fiセキュリティ」をKDDI(9433)の「auスマートパスプレミアム」に1月20日から提供すると発表した。同製品は無料Wi-Fiスポットなどネットワーク上の安全を確保する個人向けのVPN(仮想の専用線)ソフトで月額499円で利用可能。「auスマートパスプレミアム」は1500万会員が利用しているという。

  乃村工芸社(9716):3.9%高の1800円。16年3-11月期の営業利益は前年同期比42%増の58億7700万円だったと11日に発表。収益柱のディスプレー事業の増収が寄与、関西圏で大型施設のリニューアルがあった複合商業施設市場、ホテルなどの余暇施設市場、博覧会・イベント市場などが伸びた。いちよし経済研究所では、大幅採算改善と受注残高の伸長で好印象と指摘、受注残高はリーマン・ショック後の最高水準にあるとした。

  ANAP(3189):100円(20%)高の605円とストップ高。16年9-11月期の営業損益は3400万円の黒字と、前年同期の4200万円の赤字から改善したと11日に発表。5店の退店が響いた店舗販売事業が苦戦し全体の売上高は6%減ったが、自社サイトや「ZOZOTOWN」など他社サイトを経由したインターネット販売事業が大幅な増収増益、粗利率の改善や店舗経費の圧縮なども寄与した。

  

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