米大手金融機関の昨年第4四半期(10ー12月)のトレーディング収入は金融危機以来の最高となったもようだ。米大統領選挙結果を受け、国債から通貨まで金融市場は世界的に大きく揺れた。

  ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、米大手投資銀行5行の債券、株式トレード収入は昨年第4四半期に前年同期比で20%増加して173億ドル(約2兆円)に達した。特に債券トレード収入は32%と大幅に増加した。最も強い回復を記録したのは大手5行の中では債券取引が最小規模のモルガン・スタンレーで、同取引収入は82%増の10億ドルと予想されている。

  ただ第4四半期が債券トレーディング回復の前兆なのか、それともドナルド・トランプ氏の予想外の大統領選勝利がもたらした偽りの夜明けなのかについて、アナリストの間では疑問もある。

  KBW銀行指数は11月8日の大統領選挙投票日以降、23%上昇しており、投資家はさらなる上昇が可能だと確信する根拠を必要としている。

  キーフ・ブルイエット・アンド・ウッズの世界調査ディレクター、フレッド・キャノン氏はトレーディングや貸し出しを含むあらゆる分野で利益が拡大する可能性はどれほどなのか、「企業の経営陣から聞かなくてはならない」と述べ、特に「トレーディングの拡大が維持可能かどうかだ」と続けた。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェースは13日に決算発表を予定しており、モルガン・スタンレーとシティグループ、ゴールドマン・サックス・グループは来週の予定だ。
  
原題:Wall Street Poised to Post Best Finish to Trading Year Since ’09(抜粋)

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