英銀スタンダードチャータードは、米国の利上げとトランプ次期政権の貿易政策をめぐる不確実性が為替市場の主要テーマとなっており、今年のアジア通貨に対する中国からの脅威はむしろ小さいとの認識を示した。

  ブルームバーグのアジア通貨予測ランキングでトップの同行は、米10年国債利回りが7-9月(第3四半期)に3%に上昇する可能性があり、アジア通貨は今年、厳しい状況を迎えると分析している。

  アジア通貨戦略責任者ロバート・ミニキン氏(ロンドン在勤)は、2017年10ー12月(第4四半期)に利回りが落ち着き、世界的な景気改善に伴いそれぞれの通貨が値上がりすることもあり得ると予想。

  同氏は中国人民元について、「突然の大きな値下がりはないと強く認識している。中国当局は人民元を安定させる好位置にある。だが安定というのは通貨バスケットに対するもので、米ドルに対するものではない」と述べた。

  ミ二キン氏はまた「人民元切り下げは今、正当化されない。トランプ政権が始まろうとしている現時点での通貨安は極めて悪いタイミングだ」と話し、中国の対米貿易黒字は世界的な金融危機前より大きくなっていると指摘した。

原題:Best Asian FX Forecaster Fears Trump Risk More Than China: Q&A(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE