ハンドバッグの各メーカーは需要減少への対応と店舗での値下げに忙しく、長期的に成功をもたらす可能性のある創造性から目をそらしてしまっているのかもしれない。

  ファッション業界を分析するエディテッドによれば、マイケル・コース・ホールディングスやプラダ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンの「ルイ・ヴィトン」、バーバリー・グループはいずれも昨年10-12月期に投入するスタイルの数を減らした。

ロンドンのプラダ店
ロンドンのプラダ店
Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  ニューヨークの高級品コンサルタント、ミルトン・ペドラザ氏は、メーカーや小売店は多過ぎる商品数を抱え込んでいると懸念しているものの、イノベーションがなければ買い物客の熱狂を取り戻すのは難しいと指摘する。

  ラグジュアリー・インスティチュートを運営する同氏は「業界を覆っているのは沈んだ雰囲気だ。全てが守勢で、攻めていこうという気概が感じられない。大胆になる必要があるまさにその時に極めて多くの似たような製品が出回っており、イノべーションやクリエーティブさが減っている」と述べた。

  米国の高級品需要は昨年、世界的な景気停滞などで打撃を被った。高級品支出を促す観光もテロ懸念による悪影響を受けた。高級ブランド各社の株価は低迷。2016年はマイケル・コースやコーチなど多くの高級品メーカーの株価がS&P500種株価指数に劣るパフォーマンスとなった。ラルフローレン株は昨年、19%値下がりした。

  例外はイタリアのプラダで香港上場の同社株は昨年9%上昇し、香港ハンセン指数の年間上昇率(0.4%)を大きく超える上げとなった。カルロ・マッツィ会長が昨年8月、17年に売り上げ増加に転じると予想してから、同社株が持ち直した。

原題:Michael Kors, Prada Cut Back on Bag Designs in Face of Slump (2)(抜粋)

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