オバマ大統領、トランプ氏の「ゼロサム」政治を批判-お別れ演説

  • 政治への関与や団結の必要性を国民に訴え
  • 移民の子供に投資することが米国の将来に必要だ

President Barack Obama waves as he speaks during his farewell address at McCormick Place in Chicago, Tuesday, Jan. 10, 2017.

Photographer: Pablo Martinez Monsivais/AP
Photographer: Pablo Martinez Monsivais/AP

オバマ大統領は10日夜、シカゴでお別れ演説を行い、トランプ次期米大統領が目指す「ゼロサム」政治を批判した。8年前の大統領選で歴史的勝利を挙げたオバマ氏は、自分のビジョンが受け継がれることはないと認めた上で、トランプ氏と明確な一線を画した。

  テレビ演説でオバマ大統領は、政治への関与や団結に加え、自分の政治的遺産を残すよう国民に呼び掛けた。トランプ氏はオバマ大統領の政策廃止を掲げて選挙戦を展開し、大統領に当選した。

お別れ演説をするオバマ大統領(シカゴ)

Photographer: Christopher Dilts/Bloomberg

  オバマ大統領は「全ての経済問題が、勤勉な白人中流階級と不当に優遇されているマイノリティーの対立という図式に当てはめられるなら、多様な労働者は取り分の奪い合いを余儀なくされ、富裕層は一段と自分の仲間うちに閉じこもるだろう」と発言。「外見が異なるという理由だけでわれわれが移民の子供に投資しないなら、自分の子供の可能性を狭めることになる。移民の子供は将来、米労働力の重要な一翼を担うからだ」と説明した。

  このお別れ演説はオバマ大統領にとって、トランプ氏が撤廃を言明している医療保険制度改革法(オバマケア)やウォール街規制などの政策を訴える最後の機会の一つとなった。

原題:Obama Farewell Offers Vision to Democrats With Contrast to Trump(抜粋)

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