欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁やイタリアのレンツィ前首相らも、1万8000余りの電子メールアカウントを標的にしたサイバースパイ攻撃でハッキングされていたことが、ブルームバーグが入手した裁判文書で分かった。

  イタリアの警察当局が10日に電子メールで配布した発表文によれば、「アイ・ピラミッド」と呼ぶマルウエアを使って政府機関や専門家、政治家、実業家らに対するサイバースパイ活動を数年にわたり行った容疑で2人を逮捕した。2人は原子力関連技術者とその姉で、アイピラミッドに感染した広範囲にわたるコンピューターネットワークを利用し「長年にわたり機密情報や極秘データ」を入手したとされる。「自身や他者のために利益を得る狙い」だったとみられる。

  逮捕状によれば、イタリア中銀にあるドラギ氏のメールアカウントは2016年夏にハッキングされた。ドラギ氏は05年から11年にイタリア中銀総裁を務めた。レンツィ氏のメールアカウントも攻撃を受けた。

  ECBとレンツィ氏が所属するイタリア民主党、イタリア中銀はブルームバーグの取材に対してコメントを控えた。

原題:Draghi, Renzi Hacked in E-Mail Cyber-Spying Attacks (3)(抜粋)


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