10日の新興市場では株価は上昇。MSCI新興市場指数は2カ月ぶり高値となった。中国の生産者物価指数(PPI)の高い上昇率を受けて、世界経済に対する信頼感が高まった。メキシコ・ペソとトルコ・リラは最安値を更新した。

  昨年12月の中国のPPIがここ5年余りで最も大きな伸びとなったことで同国経済の見通しに関する楽観的な見方が強まり、投資家による新興市場資産押し上げの動きが広がった。 ただ、今年これまで最低のパフォーマンスとなっているメキシコ・ペソとトルコ・リラの下げに歯止めをかけるには十分でなかった。市場関係者らは両国中銀の通貨防衛の決意を試している状況だ。

株式

  • MSCI新興市場指数は0.8%上昇
  • アルゼンチンのメルバル指数は10営業日続伸し、最高値更新。売買高は過去30日平均の倍余り
  • ブラジルのボベスパ指数は続伸。鉄鉱石生産のヴァーレが高い
  • ロシアのRTS指数は世界の主要株式市場の中で最大の上げ

通貨

  • MSCI新興市場通貨指数は0.3%上昇。前日まで2営業日続落だった
  • 韓国ウォンは1.1%高と前日の下げから反発、世界の主要通貨の中で上げが目立った
  • トルコ中銀は物価と金融安定を守るため市場介入も辞さない構えを示したものの、通貨リラは2.1%安
  • メキシコ・ペソは最安値更新。中銀による先週のドル売り介入の効果は持続せず

関連ニュース

  • 備考:トルコ・リラの下落阻止には口先介入では不十分と投資家が示唆
  • 備考:メキシコは新たな通貨防衛手段が必要-ドル売り介入で外貨準備が減少
  • 備考:歴史は告げる、高リターンは新興市場から

分析

  • メキシコ:ラボバンクの金利・為替ストラテジスト、クリスチャン・ローレンス氏(ニューヨーク在勤)は、メキシコ中銀のドル売りペースは「持続可能でないばかりか、機能しない可能性が高い。国が通貨を押し上げるのは極めて難しい」と語った
  • トルコ:コメルツ銀行のアナリスト、ターシャ・ゴース氏は電子メールで、「われわれが常に主張してきているように、銀行システムへの外貨流動性の供給は真に必要でもなく、またリラ下落に歯止めをかけるための解決策の一環として十分でもない」と指摘
  • 中国:ブルームバーグ・インテリジェンスのアジア担当チーフエコノミスト、トム・オーリック氏(北京在勤)はリポートで、「生産者物価の上昇は中国経済にとってプラスだ。実質借り入れコストは現在マイナス圏だ」と分析

原題:Emerging-Market Stocks Rise on China as Mexico’s Peso Tumbles(抜粋)

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