投資家らは米10年債が2.6%を超える動きに注目するべきだと、債券運用者のビル・グロース氏は指摘。同水準を上回れば、過去30年続いた債券強気相場の終了を示すことになり、ダウ工業株30種平均が2万ドルを超えるよりも重要なバロメーターになるとしている。

  ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用するグロース氏は10日公表した月間投資見通しで、「それは2017年の金利水準、また恐らく今年の株価水準の鍵になる」と記述。この重要なバロメーター「次第で、投資の喜びや落胆が今後12カ月間に待ち受けているのかもしれない」と続けた。

  米大統領選での予期せぬドナルド・トランプ氏勝利を受け、米国内総生産(GDP)成長率が過去10年間の平均値である2%から3%に押し上げられるとの期待で株価は上昇していると、グロース氏は説明。ただ、人口高齢化や技術革新、グローバリゼーションの後退を理由に、緩慢な成長ペースを上回るのは難しいだろうとの見方を示した。

  グロース氏は「トランプ次期大統領がツイートすると、市場は今のところ聞き入れている」と指摘。「トランプ氏の政策は今後数年にわたり一時的な景気加速をもたらす可能性があるものの、2%の長期的な標準値は変わらない可能性が高く、企業利益の伸びを抑制し、リスク資産の伸びを減速させるだろう」と記した。

原題:Gross Says 10-Year at 2.6% Is a Bigger Deal Than Dow at 20,000(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE