6日に日経平均株価への新規採用が決まった大塚ホールディングスの株価は、採用日に向けて上場来高値を更新していく可能性がある。10日の東京株式市場では指数連動型ファンドなどパッシブ資金の買いを見越した買いで大幅高となった。

  大塚HD株の10日終値は前週末比8.7%高の5668円で、終値ベースでの上場来高値を更新した。同社については野村証券やみずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、大和証券などが採用候補に挙げていたため、採用は事前予想通りだった。

傘下の大塚製薬のカロリーメイト
傘下の大塚製薬のカロリーメイト
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  パッシブ運用資金の銘柄入れ替え作業は23日の終値段階で行われる見込み。三菱モルガンの推計によると、入れ替えによる大塚HD株の買い需要は約2600万株。これは過去20日平均出来高の約17日分で「売買インパクトは高水準」と安村和仁シニアクオンツアナリストはリポートで指摘する。

  大和証の木野内栄治チーフテクニカルアナリストはリポートで、ユニーグループ・ホールディングスとの経営統合に伴い2016年8月に採用されたファミリーマート(現ユニー・ファミリーマートホールディングス)が採用当日に向けて株価が上昇したことを挙げ、大塚HD株も同様の展開になると予想する。ファミリMの株価は、採用が発表された翌日の8月3日に11%上昇し、入れ替えが実施された26日の終値までさらに10%上げた。 
  
  

 
  一方、今回の入れ替えは日経平均の上値を抑える要因になる可能性がある。入れ替え株数を2600万株とした場合、10日終値基準で大塚HD株の買い需要は1474億円、ミツミ電機株の売りは170億円のため、必要な大塚HD株を購入するのに1304億円が不足する計算だ。大和証の木野内氏は、不足分の手当てとして他の224 銘柄を少しずつ売るか一時的に先物に置き換えるパッシブ運用者もいるだろうと指摘。「いずれにしても23日まで、特に最後の2営業日は日経平均の現物に売り圧力がかかることになる」という。

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