中国は今年、より頻繁な流動性ショックに見舞われる。こう予想する本土最大のマネーマーケットファンド(MMF)の運用担当者は、顧客資金の引き出し増加リスクに備え現金を積み増す方針だ。

  天弘基金管理のMMF「余額宝」(運用資産8000億元=約13兆3000億円)の運用を担当する王登峰氏は北京での先週のインタビューで、「金融市場におけるリスクを抑制し、値下がりする人民元を支えようとする当局の取り組みは、すでに伸びきったロープを引っ張り過ぎる」ことになる可能性が高いと指摘した。

  王氏は「われわれにとって今年最大の課題は、流動性リスクを適切に管理することだ。大規模な償還要請が起きる場合に備え、その需要を満たすため潤沢な現金を保有している」と述べ、「高利回り資産に現金を配分するのではなく、必要とされる水準よりずっと多くの現金を確保するつもりだ」と説明した。

  余額宝はアリババ・グループ・ホールディング傘下のオンライン決済プラットフォーム「アリペイ(支付宝)」で販売されており、クレジットカード決済も可能。このため投資家の大半は個人で占められている。

原題:China’s Biggest Money Fund Bracing for More Liquidity Shocks (1)(抜粋)

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