株式投資で毎年確実に世界の相場を上回る好成績を残したいと願うなら、新興市場を回避しては駄目だ。

  2016年に世界の投資家に最大級のリターンをもたらした株式指数トップ10は全て、新興ないしフロンティア市場の指数だったことが、ブルームバーグ集計のデータで分かった。これは偶然ではない。過去20年において、ほぼ同様の結果だったことが示されている。例外は1998年で、この年はロシアのデフォルト(債務不履行)やアジア通貨危機の影響で新興市場が荒れた。

サンパウロのショッピング街(ブラジル)
サンパウロのショッピング街(ブラジル)
Photographer: Patricia Monteiro/Bloomberg

  ボラティリティ(変動性)や為替の乱高下が伴うため、新興市場はリターンに恵まれてもリスクが高いと考えられがちだが、そのような常識論をデータが覆している。

  以下に示す最初の表によれば、米ドル換算しても新興市場投資がトップを占めた。2番目の表では、ボラティリティのリスク調整ベースで新興・フロンティア市場の株投資リターンが先進国のそれを上回ったことが分かる。

  「データが示しているのは、われわれの先入観はしばしば間違っているということだ」と語るのは、シャルルマーニュ・キャピタルで共同最高投資責任者を務めるジュリアン・マヨ氏(ロンドン在勤)だ。「新興市場は先進国市場よりもリスクが高く強靱(きょうじん)さに欠けると長らく考えられてきたが、このデータは必ずしもそうではないことを表している」と指摘する。

  新興市場の好調さが今年も続く兆候は強まっている。マヨ氏によれば、同市場は業績改善期待や先進国に対する経済成長率の開き拡大、企業側の統制のとれた設備投資の恩恵を受ける見通し。

原題:History Shows World’s Best Stock Gains Arise in Emerging Markets(抜粋)

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