最近のファンド業界の多くの大物同様、ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は低迷する同社のアクティブ運用事業を立て直そうと機械に賭けている。

  問題はそれが状況を悪化させただけかもしれないという点だ。

  ブラックロックが主力とするヘッジファンド戦略は、パターンを見いだすため膨大なデータを分類するコンピューター・モデルを活用する。だが12月終盤に顧客に送付された月次の資料によると、年初から11月のリターンは5本のうち4本が過去最悪で、通年でマイナスとなる状況だった。より多くのクオンツファンドを掲載した別の投資家向けプレゼンテーションでも、ほぼ3分の2のファンドがアンダーパフォームだった。

ローレンス・フィンクCEO
ローレンス・フィンクCEO
Photographer: Justin Chin/Bloomberg *** Local Caption *** Larry Fink

  ブラックロックが手がける運用資産の中で、クオンツファンドはほんの一部にすぎない。それでも収益向上と高い手数料の商品に顧客を引き込むことを狙い、昨年始めにアクティブ運用事業をグループに取り込んだフィンクCEOにとって、同事業のマイナスリターンは手痛い。同社は低コストの上場投資信託(ETF)が需要を集め、世界最大の資産運用会社の地位を維持しているものの、米国のアクティブファンド事業からの資金引き揚げ額は過去最大に上った。これが収入にも響いている。

  エドワード・ジョーンズのアナリスト、カイル・サンダース氏は「ブラックロックのアクティブ運用事業を救う鍵は、クオンツが握る」と指摘。「これがパフォーマンス改善と、他社商品との違いを際立たせる1つの道だが、残念ながらまだ実現できていない」と述べた。

  ブラックロック広報担当のエド・スウィーニー氏は「世界最大級で最も先進的なクオンツ分析プラットフォーム」を同社が有しており、クオンツチームは「アクティブ株式運用部門の将来において、重要な要素になるだろう」と語った。

原題:BlackRock Quants Sustain Record Losses in Setback to Fink Plan(抜粋)

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