英国のメイ首相は8日、英スカイニューズとのインタビューで、欧州の単一市場アクセスの断念を意味することになっても、移民流入管理と立法の権限回復が欧州連合(EU)離脱における優先事項だとの見解を示した。ポンドは10週間ぶりの安値に下落した。

  メイ首相は今年初のテレビインタビューで、EU離脱は「正しい関係を得るものであって、メンバーシップを少し残すことではない」と強調。「われわれは離脱する。EU加盟国ではもはやなくなる。英国が離脱した際にEUとどのような適切な関係を持つかが問題だ」と述べた。首相はさらに、「われわれは国境を管理し、法律をコントロールできるようになる。だが引き続き、英企業によるEU域内での事業や欧州企業による英国内での事業にとって最善の取引を望む」と述べた。

  3月末にEUへの離脱通知期限が迫る中、今回の首相発言は、主権拡大と引き換えに英国にとって最大の市場であるEUとの貿易関係で大きな賭けに出ることもいとわない姿勢を示唆した。外国為替市場では首相発言を受けて、離脱で深刻な影響が及ぶ「ハードBrexit」の可能性が高いとの見方から、ポンドは対ドルで0.9%安の1ポンド=1.2178ドルと、昨年10月末以来の安値を付けた。

  同首相はまた、英政府のEU離脱計画が「混乱」してはいないと述べ、数週間以内に戦略の詳細を公表する方針を示した。

原題:May Signals U.K. to Quit Single Market to Curb Immigration (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE