債券・為替市場のトレーダーは年明け後1週目の不安定な相場展開を受けて、今頃は激しい頭痛に見舞われているかもしれない。

   4日公表された昨年12月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で裏付けられたように、今年は恐らく、リフレと3回の米利上げの1年になりそうだ。それにもかかわらず、米国債利回りは5日、英国の欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票以降で最も大幅に低下。ドル高に急ブレーキがかかった。その後、6日の米雇用統計発表を受けて相場の流れはほとんど完全に逆転。非農業部門雇用者数の伸びは予想に届かなかったものの、米金融当局が利上げ方針を維持できるだけの十分に堅調な数字と受け止められた。

  結局、今年第1週目の米10年債利回りは、わずか3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の低下にとどまり、2.42%で終了。ブルームバーグ・ドル指数は0.1%弱の下落となった。

  アリアンツの主任経済顧問を務めるモハメド・エラリアン氏は6日、一部の米金融当局者の懸念に同調し、ドル高に絡むリスクを投資家は見過ごすべきでないと指摘。ジャナス・キャピタル・マネジメントのビル・グロース氏は、米10年債利回りが先月付けた高水準に上昇すれば、弱気相場に入るとの見通しを示した。

  今週は米国債入札が予定されている。BMOキャピタル・マーケッツは米国債入札が海外需要を見極める試金石になると指摘する。米財務省は10日に3年債240億ドル、11日に10年債200億ドル、12日に30年債120億ドルの入札を実施する。

  また、米国債の大口購入者である中国のインフレと貿易収支のデータも公表される予定で、大きく振れれば、アジアの外為市場やG10通貨に波紋が広がる可能性がある。11日にはトランプ次期米大統領の記者会見も予定されており、貿易や関税、対中関係に関する発言に外為トレーダーは注目しそうだ。

原題:Bond, FX Traders Back at Square One in Volatile Open to 2017 (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE