6日の米国債相場は下落。昨年12月の米雇用統計では堅調な雇用の増加が示されたほか、賃金は約7年ぶりの大幅な伸びとなったことが背景。

  ニューヨーク時間午後4時59現在、米10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.42%。

  米労働省が発表した12月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比15万6000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は17万5000人増だった。平均時給は前年同月比で2.9%増加と、2009年以来で最大の伸びとなり、今年の利上げの論拠が強まったと受けとめられた。クリーブランド連銀のメスター総裁は年内3回の利上げについて、妥当な数字だと話した。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁も3回の利上げを予測していると述べた。

  ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏は米国債市場が転換点に差し掛かっており、過去30年続いた利回り低下トレンドが近く破られるとの見方を示した。この日の相場は下落したものの、米10年債利回りは昨年12月15日につけた高水準を0.2ポイント超下回っている。1年ぶりの利上げから一夜明けた同日の利回りは2.64%と、2014年以来の高い水準に達していた。

  ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用するグロース氏はブルームバーグテレビジョンおよびブルームバーグラジオとのインタビューで、「米10年債が週間ベース、あるいは月間ベースで2.6%を上抜けるのは、テクニカル分析の観点で非常に強力かつ重要なため、そうなれば弱気相場に入ったことになる」と発言。「上方向に抜けない場合は、現在の水準にとどまるだけだ」と述べた。

  米国債は週間ベースではなお3週連続上昇と、昨年7月以降で最長の連続高。米利回りは同月、英国の欧州連合(EU)離脱決定の影響で過去最低を更新した。

  米国債は前日に6月以来の大幅上昇となったが、こうした動きはトレンドに当てはまらないと、モハメド・エラリアン氏は指摘。アリアンツの主任経済顧問でブルームバーグ・ビューのコラムニストでもある同氏は、米金融当局が最新の雇用統計に後押しされ、利上げを計画通り進めるとの見通しを示した。

  ブルームバーグが先月実施したエコノミストとストラテジスト調査の中央値によると、10年債利回りは年末までに2.66%に上昇すると予想されている。

原題:Gross Eyes 2.6% Yield for Bear Market as Treasuries Fall on Jobs(抜粋)

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