アリアンツの主任経済顧問を務めるモハメド・エラリアン氏はドル高に絡むリスクを投資家は見過ごすべきではないと指摘した。

  エラリアン氏は6日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「私が毎朝注目する数字はドルの動向だ」と発言。「市場が心配するべきことはドルがあまりに急速かつ大幅に上昇していることだ。それで景気が軌道から外れる恐れもある」と述べた。

  この日発表された12月の米雇用統計で賃金の伸びが2009年以来の大きさだったことが明らかになり、ドルは上昇。ドナルド・トランプ氏が米大統領選で勝利して以降、財政出動への期待が高まるなかドルは買われており、値上がり幅は5%を超えている。米連邦公開市場委員会(FOMC)の予測では当局者らが2017年に3回の利上げを見込んでいることが示唆された。強い通貨は米国の輸出を圧迫しかねず、トランプ氏が復活させると約束した製造業に打撃となる可能性がある。

  12月の雇用統計では、労働参加率が62.7%にとどまった。このところは約30年ぶりの低水準付近での推移が続いている。非農業部門雇用者数は前月比15万6000人増。前月は20万4000人増に上方修正された。

  ブルームバーグ・ビューのコラムニストでもあるエラリアン氏は「循環的に堅調な労働市場ではあるが、構造的には課題のある労働市場だ」との見方を示し、「循環的には良好に見えるが、構造的には人口に対する雇用の比率、あるいは労働参加率を見ても、なお課題を抱えている」と続けた。

原題:El-Erian Says Market Should Worry About Dollar Being Too Strong(抜粋)

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