欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが3日ぶり上昇、対円で高い-雇用統計受け

  6日のニューヨーク外国為替市場ではドルが3日ぶりに上昇した。朝方発表された米雇用統計でまずまずの雇用増が示されたほか、賃金上昇圧力の可能性があるとみられたことが背景。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%上昇。この日の為替取引は低調だった。欧州の多くの取引所が祝日だったことも薄商いにつながった。ドルは特に円に対して上昇した。

  クリーブランド連銀のメスター総裁は雇用統計の内容を「かなりまともな内容」と述べた。シカゴ連銀のエバンス総裁は「2回の利上げは理不尽な予想ではないとなお考えている」が3回の利上げが「信じ難いともいえない」と述べ、リッチモンド連銀のラッカー総裁は「政策金利は上昇する可能性が高く、今年の展開次第では市場予想よりも積極的に引き上げる必要があるかもしれないというのが私の見解だ」と発言した。

  ロンドンのトレーダーの1人は一部投資家が新たなドルのロングポジションに足を踏み入れた可能性があると指摘。別のトレーダーは来週にもマクロトレーディングを手掛ける投資家がドルロングを建て始めるとみている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは円に対して1.5%上昇して1ドル=117円02銭。ユーロに対しては0.7%上昇して1ユーロ=1.0532ドル。原題:Dollar-yen Sets Pace as Greenback Pares Weekly Drop After NFP(抜粋)
原題:Lacker: Inflation, Jobs, Fiscal Outlook Support Fed Hiking Case(抜粋)
原題:Fed’s Evans Says Three Fed Rate Hikes in 2017 ‘Not Implausible’(抜粋)

◎米国株:反発、ダウ平均は2万ドルに接近-雇用統計を好感

  米株式相場は反発。一時下げていたがプラスに転じた。12月の米雇用統計が好感された。S&P500種株価指数は過去最高値を更新し、ダウ工業株30種平均は2万ドルに接近した。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%高の2276.98と過去最高値。週間では1.7%上昇した。ダウ工業株30種平均はこの日64.51ドル(0.3%)上げて19963.80ドル。取引時間中は19999.63ドルを付け、日中ベースでの最高値を記録した。

  S&P500種の業種別では情報技術が1%高と上げを主導。一方で電気通信サービスは2.7%安と、これで3日続落。

  米労働省が6日発表した12月の米雇用統計によると、雇用者は前月比で堅調な伸びを示した。年間では6年連続で200万人を超える雇用が創出された。12月の賃金は今の景気拡大局面に入って最も伸びた。

  12月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比15万6000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は17万5000人増だった。前月は20万4000人増と、速報値の17万8000人増から上方修正された。家計調査に基づく12月の失業率は4.7%と、前月の4.6%から若干上昇した。労働参加率が上昇した。平均時給は前年同月比で2.9%増加と、2009年6月以来で最大の伸びだった。
原題:U.S. Stocks Gain as Dow Nears 20,000; Europe Little Changed(抜粋)
原題:U.S. Stocks Set Record, Dollar Gains on Jobs Data: Markets Wrap(抜粋)
原題:U.S. Payrolls Rise 156,000 as Wages Increase Most Since 2009(抜粋)

◎米国債:下落、雇用統計で-グロース氏は利回り2.6%に注目

  6日の米国債相場は下落。昨年12月の米雇用統計では堅調な雇用の増加が示されたほか、賃金は約7年ぶりの大幅な伸びとなったことが背景。

  ニューヨーク時間午後4時59現在、米10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.42%。

  米労働省が発表した12月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比15万6000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は17万5000人増だった。平均時給は前年同月比で2.9%増加と、2009年以来で最大の伸びとなり、今年の利上げの論拠が強まったと受けとめられた。クリーブランド連銀のメスター総裁は年内3回の利上げについて、妥当な数字だと話した。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁も3回の利上げを予測していると述べた。

  ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏は米国債市場が転換点に差し掛かっており、過去30年続いた利回り低下トレンドが近く破られるとの見方を示した。この日の相場は下落したものの、米10年債利回りは昨年12月15日につけた高水準を0.2ポイント超下回っている。1年ぶりの利上げから一夜明けた同日の利回りは2.64%と、2014年以来の高い水準に達していた。

  ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用するグロース氏はブルームバーグテレビジョンおよびブルームバーグラジオとのインタビューで、「米10年債が週間ベース、あるいは月間ベースで2.6%を上抜けるのは、テクニカル分析の観点で非常に強力かつ重要なため、そうなれば弱気相場に入ったことになる」と発言。「上方向に抜けない場合は、現在の水準にとどまるだけだ」と述べた。

  米国債は週間ベースではなお3週連続上昇と、昨年7月以降で最長の連続高。米利回りは同月、英国の欧州連合(EU)離脱決定の影響で過去最低を更新した。

  米国債は前日に6月以来の大幅上昇となったが、こうした動きはトレンドに当てはまらないと、モハメド・エラリアン氏は指摘。アリアンツの主任経済顧問でブルームバーグ・ビューのコラムニストでもある同氏は、米金融当局が最新の雇用統計に後押しされ、利上げを計画通り進めるとの見通しを示した。

  ブルームバーグが先月実施したエコノミストとストラテジスト調査の中央値によると、10年債利回りは年末までに2.66%に上昇すると予想されている。
原題:Gross Eyes 2.6% Yield for Bear Market as Treasuries Fall on Jobs(抜粋)

◎NY金:反落、米賃金の伸び堅調で利上げ継続観測

  6日のニューヨーク金先物相場は今週に入って初めて下落。米賃金が現在の景気拡大期で最大の伸びとなったことから、利上げ継続の論拠が増えたと受けとめられた。

  RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニアマーケットストラテジスト、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで平均時給のデータについて、「経済情勢がわずかに良くなっていることを示している」と指摘。「この日の金は小幅に調整するかもしれない」とし、こうした楽観で株式市場が反発していると述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.7%安の1オンス=1173.40ドルで終了。週間では1.9%上昇した。
原題:Gold Futures Extend Decline as U.S. Wage Gains Fuel Rate Angst(抜粋)

◎NY原油:続伸、雇用統計は需要にプラス-減産実施の兆候も

  6日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。米雇用統計では堅調な雇用者数と賃金の伸びが明らかになった。クウェートとサウジアラビアからは、いずれも減産を実施している兆候が示された。

  コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイス)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は電話取材に対し、「雇用統計はかなり良好な数字で、原油の需要にはプラスだ」と指摘。「すでに大量の好材料が織り込まれている。今度は石油輸出国機構(OPEC)が約束を実行してみせる番だ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比23セント(0.43%)高い1バレル=53.99ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は21セント上昇の57.10ドル。
原題:Oil Advances as U.S. Jobs Data Signals Increasing Fuel Demand(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず、下げ消す展開-堅調な米雇用統計で

  6日の欧州株式相場はほぼ変わらず。米雇用統計が堅調な状況を示したことを受け、指標のストックス欧州600指数は一時の下げをほぼ消す展開となった。年初の1週間としては2013年以来の好スタートを切った。

  ストックス600指数は前日比0.1%安の365.45で終了。一時は0.4%下げていた。米国では12月に雇用者数が前月比15万6000人増えたほか、賃金は今の景気拡大局面に入って最も伸びた。

  3日に強気局面入りしたストックス600指数は週間ベースで1.1%値上がりしたものの、構成銘柄の株価収益率(PER)は予想利益ベースで米S&P500種株価指数を大きく下回っている。 

  この日は鉱業株の下げが目立ったほか、公益事業株や製薬株などのディフェンシブ銘柄も売られた。その一方で、銀行株と不動産株が買われた。

  個別銘柄では、フランスの製薬会社サノフィが2%安。同社と同社の提携会社が販売する高コレステロール血症治療剤が特許を侵害しているとのアムジェンの訴えが認められた。
原題:Europe Stocks Little Changed as Wage Growth Strengthens in U.S.(抜粋)

◎欧州債:軒並み下落、独10年債利回り大幅上昇-英国債も下げる

  6日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が軒並み下落した。

  ドイツ10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.3%。同年限のポルトガル国債利回りは2bp上げ4.05%、イタリア国債利回りは3bp上昇し1.96%となった。

  英国債もドイツ国債に連れ安し、10年物利回りは一時10bp上昇の1.39%に達した。
原題:EUROPEAN WRAP-Stoxx 600 Little Changed After U.S. Jobs Report(抜粋)
原題:Bund Futures Fall Further After Block Trade, Breaking Support(抜粋)

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