トランプ次期米大統領が厚生長官に指名したトム・プライス下院議員(ジョージア州、共和党)について、上院民主党は指名承認の公聴会を遅らせるよう求めた。ヘルスケア企業の株価に影響を及ぼせる立場にありながら関連銘柄の取引を行っていたことへの調査を理由に挙げた。

  民主党上院トップのチャールズ・シューマー院内総務は5日の記者会見で、プライス氏がこうした株取引を「繰り返し行い、取引の規模もかなり大きい。1回の取引だけで数万ドル稼いだ可能性が高い」と述べた。

  シューマー氏は、米市民団体パブリック・シチズンが5日提出した申し立てに言及。同団体は議会倫理局と証券取引委員会(SEC)に対し、ヘルスケア関連株を取引したプライス氏ともう1人の議員、クリス・コリンズ氏(ニューヨーク州、共和党)が議員のインサイダー取引を定めた2012年制定の法律に違反していなかったか調べるよう要請した。

  同団体によると、プライス氏は2012年初めから4年間にわたりファイザーやイーライリリーなど約40社の株式を630回前後取引していたが、その間に下院予算委員会および歳入委員会ヘルスケア小委員会の委員長に就いていた。

  これに対し、トランプ氏の政権移行チームは民主党上院議員の数人も製薬やヘルスケア企業の株式を幅広く取引していると主張し、シューマー氏を偽善だと批判。プライス氏の経験は厚生長官にふさわしいと擁護した。

原題:Senate Democrats Want Probe of HHS Nominee Price’s Stock Trades(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE